【爪幅550mm vs 685mm】パレット規格別・自社に合う電動ハンドリフトの選び方
電動ハンドリフトを選ぶとき、定格荷重や価格よりも先に決めるべきなのが爪幅です。
爪幅はパレットの差込口に合わなければそもそも荷物を持ち上げられず、あとから変更もできません。
この記事では、弊社の1.5t電動ハンドリフトに用意している爪幅550mmと685mmの2タイプについて、主要なパレット規格別にどちらが合うかを早見表で整理し、自社のパレットで確認する手順まで解説します。
爪幅は機体の性能ではなく、パレットで決まる
爪幅とは、左右2本のフォークの外側から外側までの幅を指します。
株式会社GMWの1.5t電動ハンドリフトは爪幅550mmタイプと爪幅685mmタイプの2種類があり、爪幅と全幅以外の仕様はすべて共通です。
定格荷重1,500kg、最高揚げ高200mm、最低高さ85mm、フォーク長1,150mmといった性能はどちらを選んでも変わりません。
つまり「どちらが高性能か」ではなく「自社のパレットの差込口にどちらが収まるか」だけで判断してください。
550mmと685mmの寸法上の違い
フォーク1本の幅は150mmで共通のため、爪幅が変わると2本のフォークの間隔(内側寸法)が変わります。
| 項目 | 爪幅550mmタイプ | 爪幅685mmタイプ |
|---|---|---|
| フォーク外側の幅(爪幅) | 550mm | 685mm |
| フォーク1本の幅 | 150mm | 150mm |
| フォーク内側の間隔 | 250mm | 385mm |
| 機体の全幅 | 550mm | 685mm |
| フォーク長 | 1,150mm | 1,150mm |
| 向いているパレット | 小〜中型・桁が細いプラスチック製 | 木製・桁が太い高荷重用・大型 |
550mmは差込口が狭いパレットや、中央の桁が細いプラスチック製パレットに向いています。
685mmはフォークの間隔が広いため、中央の桁が太い木製パレットや高荷重用の樹脂パレットに差し込みやすく、大型パレットでも左右のバランスを取りやすいです。
一方で685mmは機体の全幅も大きくなるため、通路幅に余裕がない現場では550mmのほうが取り回しやすくなります。

パレット規格別の早見表
国内で流通量が多いパレット規格ごとに、一般的な差込口の構造から見た目安をまとめました。
| パレット規格 | 主な用途・材質 | 目安となる爪幅 |
|---|---|---|
| 1100×1100mm(T11型)プラスチック製・4方差し | 国内で最も普及している一貫輸送用 | 550mm |
| 1100×1100mm(T11型)木製 | 製造業・倉庫の汎用 | 685mm |
| 1100×1100mm 高荷重用樹脂製(中央桁が太いもの) | 重量物・自動倉庫 | 685mm |
| 1200×1000mm/1000×1200mm | 輸出入貨物・ISO規格 | 550mm |
| 1200×800mm/1100×800mm | 欧州規格・小型貨物 | 550mm |
| 1100×900mm(ビールパレット) | 飲料・酒類 | 685mm |
| 1200×1100mm/1400×1100mm | 大型貨物・レンタルパレット | 685mm |
同じ1100×1100mmでも、プラスチック製の4方差しは550mm、木製は685mmと分かれる点に注意してください。
これはパレットの外寸ではなく、差込口の幅と中央の桁の太さが材質やメーカーによって異なるためです。
早見表はあくまで目安ですので、最終的には次の手順で実物を測ってから決めることをおすすめします。
自社のパレットで確認する3つの寸法
メジャーで3か所を確認すれば、どちらの爪幅が合うか大抵は判断できます。
1. 差込口の内寸(幅)
フォークを差し込む面から見て、左右それぞれの差込口の内側の幅を測ります。
フォーク1本の幅は150mmですので、それぞれの差込口に150mmのフォークが余裕をもって入るかを確認してください。
2. 中央の桁の幅と位置
2本のフォークの間には中央の桁(または中央の脚)が入るため、その幅がフォーク内側の間隔より狭いことが条件になります。
550mmタイプの内側間隔は250mm、685mmタイプは385mmですので、中央の桁の幅に左右の余裕を加えた寸法がこれを下回るかを確認してください。
桁が太い木製パレットで550mmを選ぶと、桁とフォークが干渉して差し込めないことがあります。
3. 差込方向と片面・両面の別
4方差しのパレットは長辺側と短辺側で差込口の寸法が異なる場合があるため、実際に差し込む方向で測ってください。
また、両面使用型のパレットは下側の板がフォークのロードホイールと干渉することがあるため、差込口の高さが最低高さ85mmを上回っているかもあわせて確認します。

迷いやすいケースの考え方
複数の規格のパレットが混在している
使用頻度が高いパレットに合わせるのが基本ですが、普段から木製とプラスチック製の両方を扱う現場では、1台で済ませようとせず用途ごとに使い分けるほうが結果的に作業が止まりません。
どうしても1台に絞る場合は実物のパレットで上記3か所を測り、両方に入る爪幅があるかを確認してからご相談ください。
通路幅に余裕がない
爪幅685mmは機体の全幅も685mmになるため、棚間や搬入口が狭い現場では550mmのほうが向いています。
ただし1000×1200mmパレットを積んだ状態での必要通路幅は1,804mmで、これはどちらの爪幅でも変わりません。
手動のハンドリフトから入れ替える
いま使っている手動ハンドリフトの爪幅が分かれば、同じ爪幅を選べばそのまま同じパレットで使えます。
手動式の爪幅はフォークの外側から外側までをメジャーで測るだけで確認できますので、買い替えの際はまずこの寸法を控えておいてください。
まとめ
電動ハンドリフトの爪幅は、機体の性能ではなくパレットの差込口と中央の桁で決まります。
プラスチック製のT11型やISO規格の1200×1000mmなど桁が細いパレットには550mmタイプ、木製や高荷重用の樹脂パレット、ビールパレット、大型パレットには685mmが目安です。
判断に迷ったときは、差込口の内寸・中央の桁の幅・差込方向の3点を測っていただければ、こちらで適合を確認します。
お使いのパレットの写真と寸法を添えて、下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。