JATMAとETRTOの違い|輸入トラックタイヤで車検は通るのかを規格の観点から解説
輸入トラックタイヤの導入を検討する際、最も多くいただく質問が「車検は通るのか」というものです。
この記事ではタイヤ規格であるJATMAとETRTOの違いを整理したうえで、車検で実際に確認される項目と、導入前にチェックすべきポイントを解説します。
タイヤ規格とは何を定めたものか
タイヤ規格とは、サイズごとの寸法・負荷能力・空気圧の対応関係などを標準化したルールです。
世界の主要な規格は3つあり、それぞれ策定している団体が異なります。
| 規格 | 地域 | 策定団体 |
|---|---|---|
| JATMA | 日本 | 日本自動車タイヤ協会 |
| ETRTO | 欧州 | 欧州タイヤ・リム技術機構 |
| TRA | 米国 | 米国タイヤ・リム協会 |
いずれも法律そのものではなく、業界内で共有される技術基準という位置づけです。
JATMAとETRTOの主な違い
同じサイズでもロードインデックスが異なる場合がある
同じサイズ表記であってもJATMA規格とETRTOの高荷重仕様ではロードインデックスが異なり、それに応じて適正空気圧も変わります。
そのため「サイズが同じだから同じ性能」という判断はできません。
想定している使用条件が違う
JATMAは国内で使用するタイヤの標準化を目的としており、日本の道路事情や車両を前提に組み立てられています。
一方ETRTOは欧州の道路事情と車両を前提としており、想定する速度域や積載条件が日本と一致するとは限りません。
空気圧の設定基準が異なる
負荷能力は指定空気圧とセットで定められているため、規格が違えば同じ荷重を支えるために必要な空気圧も変わります。
規格の異なるタイヤに従来と同じ空気圧を入れてしまうと、想定した負荷能力を得られない場合があります。

輸入トラックタイヤで車検は通るのか
要件を満たしていれば輸入トラックタイヤでも車検は通ります。
検査で見られるのは規格名ではない
車検では「JATMA規格かどうか」という規格名そのものが合否の基準になるわけではありません。
道路運送車両の保安基準に定められた要件を満たしているかどうかが判断のポイントです。
確認される主な項目
- 残り溝が1.6mm以上あること(1.6mm未満は整備不良となり不合格)
- ひび割れ・亀裂・コードに達する損傷などがないこと
- 車両に対して適切なサイズであり、車体からはみ出していないこと
- 車両が要求する負荷能力を満たしていること
なお小形トラック用タイヤについては、高速道路を走行する場合に残り溝2.4mm以上という使用制限が設けられています。
問題になりやすいのは負荷能力の不足
輸入タイヤで実務上つまずきやすいのが、ロードインデックスが車両の要求値を下回るケースです。
サイズ表記が一致していても負荷能力が足りなければ装着できないため、新旧のロードインデックスを必ず突き合わせてください。

導入前に確認したい4項目
- 日本の道路環境を前提とした日本専用規格・日本仕様の製品か
- ロードインデックスが現在装着中のタイヤと同等以上か
- その負荷能力を満たす指定空気圧がいくつか把握できているか
- 標準リムが手持ちのホイールと適合するか
弊社は日本の道路環境や使用条件を踏まえた日本専用規格・日本仕様のトラックタイヤを供給しており、サイズごとのロードインデックスと指定空気圧を明示しています。
選定の段階で適合を確認できるため、装着後に規格の違いで悩む状況を避けられます。
まとめ
JATMAとETRTOは想定する使用条件が異なる規格であり、同じサイズでもロードインデックスや適正空気圧が変わる場合があります。
車検で問われるのは規格名ではなく保安基準への適合であるため、負荷能力とサイズ、そして日常の溝と空気圧の管理を押さえておくことが重要です。
使用中のサイズや車両の条件をお知らせいただければ、適合するタイヤをご提案します。
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