高所作業車のタイヤサイズ表記の読み方|6.50-10やPRなど記号の意味を解説
高所作業車のタイヤを手配するとき、最初につまずきやすいのがサイズ表記の読み方です。
「6.50-10 10PR」や「23×8.50-12」といった数字と記号の並びは、それぞれが幅・リム径・強度を表しています。
本記事では、サイドウォールに刻まれた表記の意味を種類ごとに整理し、交換前に確認しておきたい項目を解説します。
タイヤサイズはサイドウォールで確認する
タイヤの側面(サイドウォール)には、サイズや強度を示す記号が浮き彫りで刻まれています。
泥や塗料で埋まっていると読み取れないため、確認する際は水で洗い流してから見てください。
摩耗や損傷で判読できない場合は、車両の取扱説明書や機体の銘板に記載された指定サイズが根拠になります。
高所作業車用タイヤに使われる3つのサイズ表記
高所作業車のタイヤには、車両の大きさや仕向け地によって異なる表記方式が使われています。
バイアス表記(例:6.50-10)
産業車両で最も多く見られる表記で、数字の意味は次のとおりです。
| 記号 | 意味 |
|---|---|
| 6.50 | タイヤの断面幅(インチ) |
| -(ハイフン) | バイアス構造を示す |
| 10 | 適合するリム径(インチ) |
ハイフンの部分が「R」になっている場合(6.50R10)は、ラジアル構造を意味します。
バイアスは横方向の剛性が高く車体が傾きにくい特性があり、ラジアルは転がり抵抗が小さく発熱を抑えやすい特性があります。
インチ表記(例:23×8.50-12)
小型の自走式高所作業車やシザースリフトでよく使われる表記です。
| 記号 | 意味 |
|---|---|
| 23 | タイヤの外径(インチ) |
| 8.50 | タイヤの断面幅(インチ) |
| 12 | 適合するリム径(インチ) |
先頭の数字が幅ではなく外径である点が、バイアス表記との大きな違いです。
「6.50-10」と「23×8.50-12」を同じ感覚で読むと、幅と外径を取り違えるおそれがあります。
メトリック表記(例:385/65R22.5)
トラック搭載型の高所作業車や、大型のブームリフトで使われる表記です。
| 記号 | 意味 |
|---|---|
| 385 | タイヤの断面幅(mm) |
| 65 | 扁平率(断面幅に対する断面高さの割合/%) |
| R | ラジアル構造(Dの場合はバイアス構造) |
| 22.5 | 適合するリム径(インチ) |
海外メーカー製の車両では「355/55D625」のように、末尾のリム径がmm表記になっているケースもあります。
数値が3桁で大きい場合はmm、22.5のように小数を含む2桁の場合はインチ、と覚えておくと判別しやすくなります。

PR(プライレーティング)とロードインデックスの読み方
サイズの後ろに続く記号は、そのタイヤがどれだけの荷重に耐えられるかを示しています。
「6.50-10 10PR」の10PRは、プライレーティングと呼ばれる強度の指標です。
かつては内部のコード層の枚数を表していましたが、現在は材料が進化しているため、実際の層の数とは一致しません。
数値が大きいほど高い荷重に対応し、同じサイズでも8PRと10PRでは負荷能力が変わります。
メトリック表記のタイヤでは、PRの代わりにロードインデックスと速度記号が併記されます。
| 表記例 | 意味 |
|---|---|
| 118 | ロードインデックス(1本あたりの負荷能力を示す指数) |
| A5 | 速度記号(低速走行向けの区分) |
| J | 速度記号(一般道走行を想定した区分) |
ロードインデックスは指数であり、そのまま重量を表す数値ではないため、対応表で負荷能力を確認します。
高所作業車は車体が重く、ブームを伸ばすと荷重が特定の車輪へ集中するため、指定を下回るPRやロードインデックスのタイヤは選ばないでください。
サイズ以外にサイドウォールで確認したい記号
サイズとPR以外にも、運用にかかわる情報が刻まれています。
- TL:チューブレス(チューブを使わない構造)
- TT:チューブタイプ(チューブを併用する構造)
- 製造年週:4桁の数字で、前2桁が週・後2桁が西暦下2桁を示す
- ROTATION:回転方向指定のあるパターンで、装着向きを示す矢印
- TWI/△マーク:溝の摩耗限界を示すスリップサインの位置
製造年週が「2325」であれば、2025年の第23週に製造されたタイヤという意味です。
ゴムは走行していなくても経年で硬化するため、在庫品を購入する際は製造年週も判断材料になります。

同じサイズなら装着できるとは限らない
サイズ表記が一致していても、そのまま交換できないケースがあります。
リム幅との適合
タイヤにはサイズごとに適合するリム幅の範囲が決まっており、範囲外のホイールに組むと接地形状が崩れます。
リム径だけでなく、リム幅も合わせて確認してください。
外径の差による影響
PRやパターンが変わると、同じ呼びサイズでも外径がわずかに異なる場合があります。
4輪すべてを同時に交換せず1本だけ替えると、外径差が車体の傾きや駆動系への負担につながります。
構造の混在を避ける
バイアスとラジアル、空気入りとノーパンクを同一車両で混在させると、左右で接地特性が変わります。
作業時の安定性に直結するため、原則として構造と銘柄はそろえて運用します。

まとめ
サイズ表記は「幅・リム径・構造・強度」の4要素で構成されており、表記方式によって数字の並び順が変わります。
特にインチ表記は先頭が外径である点に注意し、PRやロードインデックスは指定値を下回らないものを選んでください。
サイズが確定したら、次は現場の路面に合わせたパターン選びが安定性とランニングコストを左右します。
弊社では高所作業車用タイヤ「EXMILE」を取り扱っており、全メーカーの車両に対応しています。
弊社のタイヤをご購入いただいた場合、交換した使用済みタイヤは無料で処分いたします。
サイズの判読が難しい場合や適合の可否については、車両のメーカー名・型式をお知らせいただければお調べしますので、下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。