トラック用タイヤの選び方|用途・サイズ・季節別に解説

トラック

『タイヤ交換の時期が近づいているものの、どのタイヤを選べばいいか迷っている』

そんな運送会社の担当者や車両管理者の方に向けて、トラック用タイヤの選び方を解説します。

まずサイズの読み方を理解する

タイヤ選びの第一歩は、現在装着しているタイヤのサイズを正確に把握することです。

タイヤのサイド面には「225/80R17.5」のような表記があり、それぞれの数字に意味があります。

最初の「225」はタイヤの幅(断面幅)をミリメートルで示しています。

次の「80」は扁平率と呼ばれ、タイヤ幅に対するタイヤの高さの割合をパーセントで表したものです。「R」はラジアル構造を意味し、現在の商用トラック用タイヤのほぼすべてがこの構造を採用しています。

最後の「17.5」はリム径(ホイールの直径)をインチで示しています。

GL222A

タイヤを交換する際は、この4つの数値が現在装着しているタイヤと一致していることを確認してください。サイズが異なると積載能力や走行安全性に影響が出るため、必ず車両のマニュアルやタイヤ側面の表記を確認したうえで選定します。

ロードインデックス(負荷能力指数)も見落としがちな項目です。トラックは乗用車と比べて積載重量が大きいため、車両の最大積載量に対応したロードインデックスのタイヤを選ぶことが安全運行の基本となります。

用途に合わせてタイヤを選ぶ

サイズが確認できたら、次は使用目的に合ったタイヤを選びます。

トラック用タイヤは大きく分けて、ステアリング(前輪)用・ドライブ(駆動輪)用・トレーラー用の3種類があります。

ただし、中小規模の運送会社や単車(トラクターヘッドを持たない車両)では、前後共通で使えるオールポジションタイヤを選ぶケースが多くなっています。

中長距離輸送が中心の場合は、耐摩耗性と燃費性能に優れたタイヤが適しています。長距離を安定して走り続けるためには、偏摩耗を抑える設計のタイヤを選ぶことがトータルコスト削減につながります。

一方、市街地での近距離配送が多い場合は、頻繁な発進・停止に耐えられる制動力と駆動力を重視した選定が求められます。未舗装路や工場・倉庫の構内を走行する機会が多い場合は、石噛みへの耐性や耐カット性能も選定基準に加えると安心です。

運行ルートの特性を事前に整理しておくと、スペックと実際の使用条件のミスマッチを防ぎやすくなります。

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オールシーズンか冬用かの判断基準

季節対応の選択は、運行エリアと気候条件によって大きく変わります。太平洋側の都市部を中心に走る車両と、東北・北陸・北海道など積雪地帯を通過する車両とでは、求められる性能が根本的に異なります

オールシーズンタイヤは、乾いたドライ路面から浅雪路面まで幅広い条件に対応できる設計が特長です。M+S(マッド&スノー)マークやスノーフレークマーク(3PMSF)が付いたオールシーズンタイヤであれば、突然の降雪にも一定の対応が可能です。

夏冬でタイヤを履き替える手間とコストを省きたい場合や、雪が降るのが年に数回程度のエリアが中心であればオールシーズンタイヤが有力な選択肢になります。

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一方、冬季に本格的な積雪・凍結路面を日常的に走行する場合は、スタッドレスタイヤを選ぶことが安全性の観点から重要です。スタッドレスタイヤは氷や雪の路面への密着性がオールシーズンタイヤと比べて大幅に高くなっています。

北海道・東北・北陸エリアを定期的に走行する路線や、山間部の峠越えが頻繁にある車両には、スタッドレスタイヤを冬季専用で用意することを検討してください。

なお、オールシーズンタイヤとスタッドレスタイヤを混在して装着することは車両の走行安定性に悪影響を与える場合があるため、同一車両には同種のタイヤを装着することが基本です。

タイヤ寿命とコストの考え方

トラック用タイヤは1本あたりの単価が高いため、購入時のコストだけでなくトータルの経費で比較することが重要です。

タイヤの寿命に直結する要素としては、ゴムの配合技術、トレッドパターンの設計、そして走行条件の3つが挙げられます。耐摩耗性に優れたタイヤは初期費用が高くなることがありますが、交換頻度が下がることで長期的なコストを抑えられる場合があります。

偏摩耗はタイヤ寿命を大きく縮める原因の一つです。空気圧管理が不適切な場合や、アライメントがずれた状態で走行し続けると偏摩耗が起きやすくなるため、定期的な点検が欠かせません。

偏摩耗

タイヤローテーション(前後の位置交換)を定期的に実施することも、摩耗を均一化して寿命を延ばす効果的な方法です。法定の交換基準は溝の深さ1.6mm以上ですが、実際の運用では安全マージンを考慮して3〜4mm程度を目安に交換を検討する運送会社が多くなっています。

タイヤの本数が多い大型トラックでは、交換タイミングの管理を車両ごとに記録する仕組みを作ると、突発的な交換費用の発生を減らすことにつながります。

まとめ

トラック用タイヤを選ぶ際は、サイズ・用途・季節対応・コストの4つの軸で整理することが選定ミスを防ぐポイントです。タイヤの性能は車両の安全性と運送コストに直結するため、価格だけで判断せず、実際の走行条件に合った製品を選ぶことが重要です。

GMWでは、日本の道路環境に合わせて開発したオールシーズンタイヤ「GL222A」と、冬季専用スタッドレスタイヤ「GL718A」をご用意しています。

サイズや用途の選定に迷った場合は、お気軽にご相談ください。

WAGAMAMA相談室

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