リーチ式フォークリフトのタイヤは3種類|駆動輪・ロードホイールの役割と交換の見極め方
リーチ式フォークリフトのタイヤを交換しようとしたとき、どの車輪のことを指しているのか分かりにくいと感じたことはないでしょうか。
リーチ式には役割の異なる車輪が複数付いており、それぞれ摩耗の進み方も交換のタイミングも違うため、本記事では車輪ごとの見分け方と交換の判断材料を整理します。
リーチ式フォークリフトのタイヤが3種類ある理由
カウンターバランス式は車体後方の重量で荷とのバランスをとりますが、リーチ式は前方に張り出したアウトリガー(ストラドルレッグ)で荷重を受け止める構造です。
そのため、走る・曲がるという役割と、荷を支えるという役割が別々の車輪に分かれています。
大きく分けると、ドライブ・ロードホイール・キャスター輪の3種類です。
配置や有無は機種によって異なりますが、基本的な役割は次のように整理できます。
| 車輪の種類 | 主な取付位置 | 役割 |
|---|---|---|
| ドライブタイヤ(駆動輪) | 車体後方 | 走行・操舵・制動 |
| ロードタイヤ(荷重輪) | アウトリガー先端付近 | 荷重の支持 |
| キャスタータイヤ | 車体後方の側部 | 車体姿勢の安定 |

ドライブタイヤ(駆動輪)の役割と摩耗の出方
ドライブタイヤは、走行・操舵・制動という3つの動きを1輪で受け持ちます。
走行距離がそのまま負荷になるため、リーチ式のなかでは最も摩耗が早く進む部位です。
摩耗が進むと、発進時に空転しやすくなる、ブレーキをかけてから止まるまでの距離が伸びる、旋回時に異音や振動が出るといった変化が起きます。
ウレタン製のドライブタイヤでは表面がすり減るよりも先に、金属コアからウレタン層が剥離したり縁が欠けたりする症状が出る場合もあります。
外径が小さくなると加速や登坂の力も落ちるため、走行時の違和感があれば交換を検討しましょう。

ロードホイール・キャスター輪の役割と摩耗の出方
ロードホイール(荷重輪)
ロードホイールは荷の重量を直接受ける車輪で、駆動輪より小径のものが多く使われます。
径が小さい分だけ回転数が多く、床に落ちた金属片やパレットの木片を拾い込みやすいのも特徴です。
異物を巻き込んだ跡が線状の傷や部分的な欠けとして残るケースもあります。
段差を越えたときの突き上げが強くなった、走行中にゴロつく音がするといった変化があれば、ロードホイールの状態を確認してください。

キャスター輪
キャスター輪は車体の姿勢を安定させる補助的な車輪のため、点検時に見落とされやすい部位です。
摩耗が進むと旋回時に車体が沈み込むような動きになり、荷を高く上げた状態での安定性にも影響します。

どの車輪から先に減るか・同時交換すべきケース
走行距離の長い現場では駆動輪から先に寿命を迎え、荷役の回数が多く積載重量の大きい現場ではロードホイールの摩耗が先行する傾向があります。
つまり、どの車輪が先に減るかは現場の使い方によって変わります。
左右一対で使われるロードホイールとキャスター輪を片側だけを新品にすると左右で外径に差が生まれ、直進性が落ちたり荷重が偏ったりするため、原則として左右同時に交換してください。
交換すべきかどうかの具体的な判断基準については、フォークリフトタイヤの交換時期はいつ?寿命を見極める5つの判断基準と長持ちのコツもあわせてご覧ください。
交換前に確認するサイズと取付方式
リーチ式のタイヤは、外径・幅・内径(ハブ径)の3つの寸法で管理されるのが一般的です。
同じメーカー・同じ型式でも、仕様違いで寸法が異なる場合があります。
そのため、機体の型式・製造番号と、取り外したタイヤの実測値を両方そろえておくと確実です。
もうひとつ確認したいのが取付方式で、圧入式であれば専用のプレス機が必要になり、ベアリングが組み込まれたタイプでは併せて交換するかどうかの判断も入ります。
サイズの読み取り方はフォークリフト用タイヤ注文前の確認ポイント|サイズと型式の見方を解説で、費用の考え方はフォークリフトタイヤの交換費用はいくら?相場を左右する要素とコスト削減の考え方で詳しく解説しています。

まとめ
リーチ式フォークリフトのタイヤは、駆動輪・ロードホイール・キャスター輪で役割も摩耗の進み方も異なります。
走行が多い現場なら駆動輪、荷役が多い現場ならロードホイールというように、自社の使い方に合わせて重点的に点検する部位を決めておくと、交換のタイミングを逃しにくくなります。
どの車輪を交換すべきか判断に迷う場合は、機体の型式と現場での使用状況をお知らせいただければ、適合するタイヤをご案内します。
製品の詳細や交換のご相談は、下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。